2013年3月13日、新教皇が選出されました。第266代教皇フランシスコは、アルゼンチンで生まれで、イエズス会出身。イエズス会アルゼンチン管区長、ブエノスアイレス大司教、枢機卿と歴任されました(本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ Jorge Mario Bergoglio)。初めてのラテン・アメリカ出身教皇、また初めてのイエズス会出身の教皇です。
そこで、日本で教皇さまをよく知るイエズス会員にインタビューしました。アルゼンチン出身の上智大学神学部准教授ホアン・アイダル神父です。
記者: いつ頃教皇さまに会いましたか。
アイダル: 1985年~1990年に通算4年間直接指導を受けました。教皇フランシスコ(当時ベルゴリオ神父)は1980-86年、サン・ミゲル神学校神学科・哲学科院長でした。
記: どんなひとでしたか。
ア: よくバスや地下鉄で通勤しておられ、その後も「病院で大司教さまに出会った」とよく聞きました。小さい人、貧しい人を大切にし、愛する人でした。一般社会で上に立つ人には見出せない「知恵」がある人だと思いました。
記: ベルゴリオ枢機卿が教皇に選出されたときの感想は。
ア: わたしにとって非常に近い人でしたので、「驚き」と「喜び」を感じます。
記: この教皇選出をどう考えますか。
ア: 教会は現在、次第にヨーロッパ中心でなくなってきています。教皇さまは南米生まれですが、両親はイタリア人です。ですから、教皇さまはそのような変化の時にふさわしい人物ではないかと思います。(現在の世界のカトリック信者約12億人中、中南米の信徒はおよそ4億9000万人、ヨーロッパは2億8000万人です。)
記: 教会は現在、性的虐待や不透明財政など、信頼回復という課題を抱えていますね。
ア: 新教皇さまは人の苦しみを知り、それに敏感な人です。信頼できる人です。期待しています。
記: ところで、教皇さまはサッカー好きと聞きましたが。
ア: はい。以前、教皇さまからお気に入りのチームのフラッグをもらいました。宝物です。
記: どうもありがとうございました。
(詳しくは「カトリック中央協議会」http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/francis/index.htmを参照ください。)