自然の素晴らしさを示すように(柳田敏洋)

自然の素晴らしさを示すように(柳田敏洋)

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イエズス会長束修道院(元修練院)

神学院の建物の前には樹齢四十年にもなる桜の木が並んでいます。毎年、素晴らしい花を咲かせます。咲きほこる期間はわずか一週間あまり。しかし、毎年その時期になると心がうきうきとします。自然というのはこんなにも美しいものかと感動させられるのです。

この桜の花の下をくぐり、修練院から神学院に来て七年目の今年、司祭叙階を迎えることになりました。
思えば、Y神父に司祭になりたいと打ち明けてから十一年です。司祭への道は私にとり決して楽なものではありませんでした。年齢のこと、体力のこと、将来のことなど、いろいろな不安が時おり首をもたげてきました。

しかしそんな時に、聖イグナチオは私を励ましてくれました。
会社勤めの夏、召し出しの黙想を終えた直後に足の骨を折って二カ月あまり入院していたのですが、後でその出来事を、若いイグナナオが戦闘で足を負傷し、ロヨラ城で回復を待つあいだに回心を体験し、キリストに仕える決心を固めた逸話と同じようにみたり、また、イグナナオがマンレサで苦行を始めたのは、私が入会したのと同じ年齢であったことなどを思い起こしては、折りにつけてイグナナオと自分を重ね合わせたのです。

と同時に、イグナナオの『霊操』は、神さまの恵みと愛がどれほどのものかを初めて私に触れさせてくれ、最も深い支えとなりました。イグナナオの生誕五百年という年に叙階される巡り合わせにも不思議さを感じますが、この恵みは多分、将来の私を励ましてくれるためでしょう。

桜の花が咲くのに、根、幹、枝や、水、光なしにはありえないように、今、そのような幹や水となってくれた多くの人の顔が思い浮かび感謝にたえません。花が自らを通して、自然の素晴らしさを示すように、神さまの素晴らしさを人々に伝えてゆけたらと願っています。

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柳田敏洋神父は、1983年入会、1991年司祭叙階。長年に亘り修練長を務めた後、現在、エリザベト音楽大学で教鞭をとる。

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