ベナン:親に奴隷として30ユーロで売られる子どもたち――人身売買反対運動

最近の世界のカトリック教会のニュースからの紹介です。

7/27, Agenzia Fides: アフリカ・ベナンのサレジオ修道会員が後援する「わたしは売り物じゃない」運動は、人身売買から子どもを守るために訴えます――「貧困と家族の崩壊は、疑いなく子どもの人身売買の主要二原因です。これにはさらに、子どもたちと家族の教育の欠如、とくにアフリカ、アジア諸国における紛争や政治的不安定、また家族の抱える累積負債や人身売買業者が楽しんで課す罰が原因として加えられなければなりません」。ベナン第二の都市ポルト・ノボのドンボスコ・レセプションセンター所長、ゴメス神父(サレジオ会)は「私たちは親が約30ユーロで売った子どもたちを迎え入れています…」と語ります。

不法な養子縁組、強制結婚、臓器売買の例を除いても、全世界で100万人以上の子どもたちが、人身売買の犠牲者となっているそうです。国連の統計によると、全人身売買犠牲者の27%が子どもであると確認されています。

映像の中では繰り返し、人身売買の犠牲となる子どもたちが生涯に渡る十字架を背負うことが指摘されます。親から見捨てられ、母国もアイデンティティーも分からなくなり、他者からの親切や愛情を信じて受け取れなくなっていく現実。母国に辛うじて戻ってくるときは、大きな傷を負って帰ってくるとき。「子どもの希望を殺す」という一言が衝撃的です。サレジオ会員の取り組みはこの悲劇に立ち向かう挑戦です。

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